1999年喜界島の旅
AM 08:00 鹿児島空港出発
   08:20 屋久島上空
   09:10 喜界島へ
   10:40 喜界第一中学校
   11:10 住吉神社
   11:30 志戸桶海水浴場
   11:45 トンビ埼灯台
PM 12:00 百之台公園
   12:15 ソテツの巨木
   12:20 サンゴの石垣
   12:30 製糖工場の煙突
   14:45  スギラビーチ
   16:00 文具屋「文正堂」
   16:05 湾港
   17:00 喜界島発奄美大島へ
晴天無風 まだまだ夏・夏・夏・・・・ 8時発の喜界島行は時間どうり ふわっと鹿児島空港を飛び上がり、 上昇気流に乗ったか

のように滑らかに高度4800mまで達した後は

ふらふら水平飛行に移った。間もなく 眼下に屋久島の黒い塊が現われ た。昔、徒歩散策をした西部林道や大川の滝がくっきりと

確認できるほどの空の澄み具合で眼下に釘付け状態。 天候がよく水平線の上の雲や、トカラ列島に気を取られているうちに

サーブ機は徐々に高度を落とした。 間もなく、逆光に輝いた海面の中にぽっかりと瓜の形をした喜界島が見えてきた。

ふらふらと青い海の上を滑走路へ進入し、ぺたっとしたタッチダウンで 「うまいうまい」と心の中で機長に拍手を贈ると、

灼熱とはいかないまでも独特の南国の風が 機内に吹き込み、久々の喜界に奇奇怪怪の予感・・・

(座布団を一枚もっていきなさい!)

 取りあえず、仕事関係の挨拶回りを終えて、町へ戻る途中喜界第一中が目に飛び込んできて 迷うことなく表敬訪問! 正面の

門あたりで写真を数枚撮り、 校舎の中へ、校長を訪ねると尋ねた方が校長でびっくり。 20分ほど、 この年この中学校の運動場で

キャンプする予定だったが台風接近で中止になり、お詫びとお礼の意味も兼ね、色々とお話を致しました。

 一行が来られるのを心待ちにしておられたそうです。あーやっぱり残念

撮影の内諾を得て、校庭にて授業中の生徒をちょっとお借りして 記念撮影をさせてもらいました。

お借りした先生は私の母校第一鹿屋中に赴任されたことのある先生でした。またまたびっくり。

それから小さなレンタカーで北へ向かい、途中住吉神社にて願解き(6年前キャンプの際、お願い事だけしてそのままでした)

 神社はまったくそのまま佇んでおりました。

それから、志戸桶に足を伸ばし、オオゴマダラ(モンシロチョウ のデカいやつと思っていただければ、まさしくそんなような蝶です。)

を発見しては車を止め、観察し、 写真に収めました。 志戸桶の海は畑から?の土砂の流入ですごく濁っていたのが 気がかりで残念でした。

 (たまたまだったのであればそれでいいのですが・・・・)

オカヤドカリを見たくてアダンの木の下あたりを探したけれども、結局見つけられずそこを後にしました。

メーターを見ながら百之台へ約8キロ(6年前子供達は炎天下、 かなりきつい坂道を炎天下の中歩いたのだ。)

その後は早崎港に下り、巨大ソテツに寄り、サンゴの石垣を横目に南周りで、湾に帰りサンゴという 喫茶店にてどこでも

食べられる生姜焼き定食を食べ、それから、スギラビーチへ 数人の高校生がダンスの練習をしていて、なんだかおかしかった。

観光客らしい男性が2人海の中にいるだけで、海水パンツになる勇気がなく!?

大潮の引き潮で海水浴場内に取り残された島(故意に残してある)に登ってみると

一頃流れたポカリスエットのCM如く、天然の飛び込み台らしく 透けた海がこっちへ来いと言わんばかりにゆらゆらとしておりました。

誘惑に負けて飛び込みたいと思ったが、中年ぶとりのオヤジがひとり歓喜の風景は、 どうも地元の高校生の教育上差し障りが

あるので、また今度と自分に言い聞かせ思いとどまった。

一部人工の海水浴場とはいえ、多分この島では潮の満ち引きに関係なく遊べる海水浴場なのかと 思うことでした。

一人の観光客として、好きな島で過す贅沢を再確認しました。 そうこうするうちに、喜界の秋の時間は瞬く間に過ぎて

ゆき、最後になつかしい文具屋をカメラに納め、土産屋で「遊べ」HP用のプレゼントを買い 「ひっぱり凧」で一杯やるつもりで

したが、今は内地と一緒で清く正しい居酒屋になり 5時からの営業で後ろ髪を引かれつつ空港へ向かいました。

売店で生を一杯貰い、名残をどこかに見つけながら飛行機へ搭乗し、 やや、空は赤らみ、太陽が海に長い光線の帯を

作る方向へ導かれるように機体は旋回し、 そして 奄美空港へ向け離陸してから1分もしないのに、

ピンポーン「ただいまより、本機は徐々に高度を落とし 着陸態勢に入りますのでシートベルトをお締めください。」・・・・

(おいおい今シートベルトを着用したばっかりだよぉ)!

とりあえず一通りの決まりごとてところなんですね。通常の機内での約束事を話す間に到着してしまう そんな飛行機の旅も

おかしくておもしろい。 (スチュワーデスさんはずっとしゃべりっぱなし)(国内ではけっこう短いフライト時間なのかなぁ??)

結構かわいいスチュワーデスさんだったので、24時間ぐらい飛んでいてもらってよかったのに・・・・

その後名瀬市にホテルに倒れこみ、慌しい喜界島の旅を終えました。

今回の喜界島で計5回目の旅となり、この島の春夏秋冬を体験することとなりました。しかし春・夏・秋は本土の夏の気候と

さほど変わらず(もちろん喜界の夏の日差しはモーレツ)常夏の島と言えるのでしょう。今回訪れて驚くほど何も変わっていない

喜界島にこの島の良さを感じることでした。

 変わったといえばスギラビーチが30メートルほど広くなった程度でしょうか・・・。

人それぞれ旅の定義があるのでしょうが何も変わらず昔の佇まいを懐かしむ旅も非常に心が落ち着いていいのです。

またいつ喜界島を訪れることが出来るのか分かりませんが、多分また記憶に焼き付いているそのままがそこにあることでしょう。               

                                                            1999年10月

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